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【危険!?】英語をシャワーのように聞き流せ!の悪
2024年10月23日
こんにちは。《英語をしゃべれる12歳》を育てるブループラネットアカデミー、なべたようこです。
ちょっと強めのタイトルをつけてしまいましたが、“英語をシャワーのように”ってよく聞きませんか!? 英語をたくさん聞くことは悪くないのですが、これにはコツが必要で(何でもコツが必要なんですよね。。。)、ただただ聞き流すのは、あまり意味がありません。
今から全く勉強したことのない、、、、例えば、タミル語。(知っている人がもしいたら別の知らない言語をひとつ思い浮かべてください。)それを今から聞き流したとして、何か得られますか? これインプットになりそうですか? ただただ音声を聞き流して、何か分かることはありますか?何もないですよね。
別の言語を話す国で生活することになった時、たしかに「シャワーのように」その国の言語を浴びる状況にはなりますが、「ただ聞き流す」とは違ってそこには生活があります。状況とマッチして、少しずつその国の言葉を覚えていきます。
知らない言葉を理解するには、その言語の音に意味を紐つけていく必要があります。例えば、dogという音を聞いて、dog(犬)を理解する。ただ、dogと聞いてもそれが何のことなのか分からないのですが、そこにdogがいて、dogを見て、dogと言うんだな、と紐づけがされます。すごくシンプルな話ですよね。このことは、7年以上前、教室のスタート以前に、東京で実際バイリンガルを育成しているサニーバニーの講師養成講座で最初に学習し、ブループラネットで7年以上学習の核のひとつとしてきました。
この、dogがdog(音と実物)だ!という学びをコツコツコツコツ増やしていく作業が、外国語を学ぶということになります。やみくもに聞き流しても、ある日突然分かるようになる!のある日は永遠に来ません。「聞く」のは、良いのですが、意味付けもしつつ、ぜひ「なんとなく分かるレベル」のリスニングをしてみましょう。何となく分かるレベルのものを聞き慣れておくと、リスニング力がしっかりつきます!!
最後におまけ。
英語をたくさん聞くことは、実はメリットもあります。まだ生後間もない赤ちゃんなら、母語以外の言語をシャワーのように浴びせれば、聞き取りできる言語の周波数を広めに保つことが出来るかもしれません。実は日本語と英語の言語周波数は違います。赤ちゃんは生まれた直後には全ての音を聞き分けられる能力を持っていますが、徐々にあまり聞かない音を聞き分ける能力はなくなっていきます。5歳くらいには、母語が日本語なら日本語の周波数音域しか聞き取れないように体が出来てくるらしいです。それを阻止するためにも、子どもに外国語や違う音をたくさん聞かせることは良いと思います。英語をたくさん聞き流すことは、聞こえる音域を保つ(広げる)目的であれば◎です。